精神分裂症とは現在でいう統合失調症。有病率は全人口の約1%で精神科に入院されている患者の6割強が分裂症だと言われているそうです。
こう考えると分裂症を患ってる人は多そうなのに私が見る限り周りにいなかったように思えます。いたのかもしれませんが私の母親が特に目立っていて誰も気が付かなかっただけかもしれませんが…。今でこそ「うつ病」などが有名になり、精神病が周りに認知され始め、理解しようとしてくれる人が増えたと思います。この理解しようとしてくれる人を非難したいわけではないですが、寄り添うつもりなら、なによりも言動、行動には気を付けてほしいです。あなたが救おうとしている人は心を失いかけているから。私と同じ境遇の家庭は本当に複雑です。家族の話なんて誰にもしたくないんです。心で「助けて」と思ってるのに相談したらまたどこかで後ろ指さされると考えたり、実際に分離症の人を前にするとを黙って去ってまた一人になると考えたり。とにかく複雑です。このような悩みを持っている人を本当に助けたいのなら行動で見せるしかありません。しつこいくらい行動で示してくれないと誰も信用できない心になっているんです。正直私は助けてもらったことなんて一度もないです。助けてほしいともいつしか思わなくなりました。だって結局のところ助けるふりして逃げていくから。手に負えないなら最初からそっとしてくれた方がよっぽど助けになります。〈有病率は全人口の約1%〉の家族は悩みを抱えていると思う中で救おうとしてくれる方たちには感謝しかないです。ですが、そのたった約1%の家族の中でもそれぞれの悩みがある。あなたが本当に助けたい人がいるのなら、絶対に逃げないで。逃げるのは簡単だけど当人は逃げれないでいるから。誰もが逃げたくなる環境で私たちは生きてる。そんな過酷な生活の中に一瞬でも手を差し伸べられた側は希望をもってしまうし、もしその手を離されたらもっと酷い生活になってしまう。だから助けるなら『あなた自身が家族』のようになってほしいです。そして一人でも多く救ってあげてほしいです。
ここまで読んでいただいてありがとうございます。余談ですが、私は実際に「助かった」という人にも会ったことがありません。でも「助かった」を聞かない理由は大人になった今だからこそわかるような気がします。家族から離してもらえたら楽なんて考えたことも、殺してしまえばとか、自分が死ねばとか、当時はいろいろ考えましたが本当はそんなこと望んでいない人が多いと思います。家族なんて『大っ嫌い』なのに、今も『好き』か『嫌い』かだったら『大っ嫌い』なのに『大っ嫌い』じゃないんです。どんな言葉にしても伝えようがないんですが、この意味を理解できる人はいると思います。